ビデオグラファーとは、ある意味、一匹狼(ローンウルフ)です。
1人で一から十まで仕事をこなしています。
近年、ディレクターがカメラを回しビデオグラファーと名乗っている人もいますが、本来は、映像カメラマンが、
一から十まで1人で仕事をこなす職業のことをビデオグラファーと言います。
昔、機械翻訳で、ビデオカメラマンを英語に翻訳すると、ビデオグラファーとなりましたが、ディレクターはディレクターでありビデオグラファーにはなりません。
また、撮影技術として、上手いか下手かを問われると、「私はディレクターですから」と言い訳をしますが、映像カメラマンは撮影が本職ですから、
上手いと言われることがステイタスです。
そんな中、写真映像学校を卒業しても、街のビデオ屋さんに就職するのと、テレビ番組制作会社に就職できた者との価値観がまったく変わります。
だって、街のビデオ屋さんのノウハウに、放送業界のノウハウが身につく訳でもなく、見よう見まねの我流が多く、最悪なのは、下手はもちろん上手すぎても喜ばれないのです。
それは、納品品質としてバラつきは許されないからです。
そこが、放送局との価値観の違いです。
もちろん、放送局でもVHFとUHFでは、レベルも予算も違います。
以上のことから、本物のビデオグラファーとは、カメラの構え方からして正しく、オート(電動)に頼らずマニュアル(手動)で撮影することがステイタスであり、
高度な撮影をするのもマニュアルだから出来ることなのです。
My camera work is learned from videos of excellent ballet and rhythmic gymnastics in the world.
日曜日, 9月 15, 2019
金曜日, 9月 13, 2019
動かしてはいけないカメラポジョン
以前、風林火山の如く撮影というブログを書きましたが、舞台の撮影に於いて、舞台幅サイズのカメラは動かしてはいけません。
「静と動」、静があるから動は安心して寄れるのです。
それを巷のビデオ屋さんは、カメラ2台カメラマン2名で撮影しているところが圧倒的に多いと思う。
そして、引きカメは舞台幅サイズだけではなく、ダンサーのグループサイズまで寄らされることがある。
そんな時に、次のダンサーが登場すれば見えた瞬間が映らないことになります。
また、引きカメがグループサイズに寄っている時に暗転になったことがある。
この時も、スイッチャーが「引きに戻してー」とインカムで言ってきた。
舞台の大臣柱も見えない真っ暗な時に舞台幅サイズに戻せる訳が無いでしょう。
まぁ、私は長年の経験があるプロですから、三脚のティルトとパンの位置、レンズに触れている指の角度による感覚で戻したら、問題のないサイズだったので、その修羅場を乗り切ったことがありますが。。。
だから、舞台幅は固定の方が安心で良いのです。
また、カメラ2台カメラマン1名の構成も昔からありますが、これでは、2カット目は常に舞台幅サイズになり、引きすぎの絵となります。
以上のことから、ベストはカメラ3台カメラマン2名が理想的ですが、高価なカメラ3台に優秀なカメラマン2名の構成では、コストが跳ね上がり、小さな発表会では採算が合いません。
そこで、当方は風林火山の如く撮影を編み出したのです。
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