月曜日, 10月 08, 2018

たかが助手でも嬉しかった

助手時代の最高の思い出。

あるテレビ放送局最後の16mmフィルムドキュメンタリーの助手として抜擢していただきました。

フィルムからビデオに変わって2~3年経った頃、局内現像所が廃止される噂が流れる中、16mmフィルムも沢山在庫が残っており、

全部使っても良いからとENGに変わる中、あえて、フィルムドキュメンタリーによる撮影が開始された。

助手の私は、キャメラマンに付き添いし、フィルムや交換レンズをカンガルージャケットの袋ポケットに入れ、直ぐに出し入れできるよう行動を取っていた。

そして、何を撮影したか記録する用紙も、誰に頼まれることなく自分の意思で用意し、

被写体や焦点距離にF値とスクリプトした。

ちなみに、キャメラはアリフレックス16STとキャノンのサウンドスクーピックの音声同録キャメラだ。

そして、自分のセコニックの露出計も用意し、キャメラマンの信頼を受け、

いつしか、「お前のはいくつだ!!」とF値を聞いていただけるようになっていた。

そして、徳之島のロケも無事に終わり、編集され、オンエアー(放送)を観ましたら、これまでのENGロケでは「助手」だったのが、

4文字の「撮影助手」とテロップ表示してくれたのが最高に名誉であり嬉しかったのです。

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